各学年の児童の皆さんの個性豊かで創造力にあふれる作品に今年もたくさん出会えまして、たいへんうれしく感じます。人物や動物などの動きの一瞬をとらえ、また題材に対して自分の思いを込めながら一枚の版画作品に仕上げるまでには、いろいろなご苦労があったことでしょう。そして、努力の末に完成した作品を前にした時、満足感に溢れた顔が目に浮かんできます。

更に、これからも作品づくりに頑張って下さい。そして、この版画制作によって経験した努力や熱意が、これからの様々な学習の糧となることを願います。

さて、今回の「日専連くまもと児童版画コンクール」は熊本県内の113校の小学校から4,172点の力作が応募され、共同作品を含めて4,231人の児童の皆さんが参加してくれました。また、全国コンクールでは日本版画協会賞並びに審査員特別賞など全部で15作品が入賞を果たしています。誠に喜ばしいことであり、将来にも期待がもたれます。

今年でこの版画コンクールも第25回を数えますが、一枚の版画に込める児童の皆さん方の創造性や表現力といったものに、毎回新たなる感動を覚えます。これからもたくさんの児童の皆さん方が参加されることを願います。

最後に、この「くまもと児童版画コンクール」にご協力いただいた関係者の皆様方、そして子供達の版画作りに熱心なご指導をされました先生方のご努力に、心から御礼を申し上げます。

平成28年4月吉日

協同組合　日専連熊本

理事長　大谷 均