今回は熊本地震による被災の影響が県下広範囲におよんだにもかかわらず、児童の皆さんが一所懸命に作り上げた作品をたくさん応募していただきまして、本当にありがとうございました。
 

風景や人・動物などのいろいろなシーンを独自に切り取り又心におさめて、そこから創造力豊かに表現されている作品を一つ一つ拝見させていただきますと、版画のいろいろな技法による表現力の素晴らしさというものについ引き込まれ見入ってしまいます。これからもこの版画制作の過程のなかで、児童のみなさんの感性が豊かに育ちまた研ぎ澄まされていくことを期待します。
 

さて、今回の「日専連くまもと児童版画コンクール」は熊本県内90校の小学校から3,072点の力作が応募され、共同作品を含めて3,089人の児童の皆さんが参加してくれました。また、全国コンクールでは優秀賞を筆頭に金賞・銀賞など全部で14作品が入賞を果たしています。誠に喜ばしいことであり、将来にも期待がもたれます。
 

毎年、新たな感動を与えてくれますこのコンクールも、今回で26回目を迎えました。これからも児童の皆さん方の、それぞれの学年に相応しい努力や熱意が感じ取れる作品に出会えますことを期待しております。

最後に、この「くまもと児童版画コンクール」にご協力いただいた関係者の皆様方、そして子供達の版画作りに熱心なご指導をされました先生方のご努力に、心から御礼を申し上げます。

 

平成29年4月吉日

協同組合　日専連熊本

理事長　大谷 均